”働く”を”楽しい”にする3つの要素

こんにちは。グループホームいずみの吉田です。 今日は、なぜ「キツイ、汚い、給料安い、休暇がとれない、彼氏彼女できない、結婚もできない、子供も産めない・育てられない、・・・」等3Kだの7Kだのと言われている介護の仕事をしているのか?についてお話してみたいと思います。 あなたはなぜ働くのか?について考えたことはありますか? gh-izumino_150428_1 お金のため? 社会的な地位のため? 自分の居場所作りのため? 多くの人にとってはお金のためかもしれません。なにせ生活の糧ですからね。 もちろん必要です、お金。 私も大好きです、お金。 もっといっぱいあったらいいなぁとも思います。 しかし「仕事=お金」という感覚ではないんですよね。なんだか。 ぼんやりとそんなことを考えているときにこんな動画に出会いました。 Dan Pink : The Puzzle Of Motivation (やる気に関する驚きの科学) ダニエル・ピンクさんはキャリア・アナリストで、アル・ゴア元副大統領のスピーチライターだった方です。そのTEDスピーチの中でこんなお話がありました。
金銭的なインセンティブは、全体的なパフォーマンスに対してマイナスの影響を持ちうる。 ルールが明確で答えがすぐに導き出せるようなものでは、金銭的なインセンティブが機能し得るが、我々が直面している21世紀的な答えのないタスクで高いパフォーマンスを発揮しようとするのであれば、アメとムチではなく全く新しいアプローチが必要である。 そのアプローチとは、内発的動機付けに基づくアプローチである。 重要だからやる。好きだからやる。面白いからやる。 新しい運営システムのための3つの要素。自主性・成長・目的。 自主性:自分の人生は自分で決めたいという欲求 成長:何か大切なことに対して上達したい 目的:私たち自身よりも大きな何かのためにやりたい
詳細は動画をご覧いただきたいのですが、このスピーチを聞いて自身の活動の原動力となっていることの言語化をしてもらった気がしました。 私はグループホームにおける認知症ケアをより良いものに!ということと並行して、「認知症フレンドリーなまちづくり(※)」に向けた活動も行っています。 (※)認知症フレンドリーとは、単に認知症の人に優しい人が多いということではなく、認知症の人が必要以上に自分の障害を感じずに、“普通の暮らしができる”ような機能が備わっている。という意味です。 gh-izumino_150428_2 認知症フレンドリー社会をどのように実現するか? http://www.glocom.ac.jp/events/623 gh-izumino_150428_3 RUN伴 http://runtomo.jimdo.com gh-izumino_150428_4 超福祉展 http://www.peopledesign.or.jp/fukushi/ gh-izumino_150428_5 Dシリーズ(全日本認知症ソフトボール大会) http://d-series.jimdo.com その活動は、会社から「これやって」と指示が出ているわけではなく、活動に参加することで報酬が得られるわけでもないのですが、ライフワークとして私の生活に組み込まれています。 なぜ私がライフワークとしてこの活動を行っているのか、上記の3つの要素に当てはめて考えてみました。 自主性:自分でやってみたいことを考え行動に移しています。 成長:一事業所の中で決まった仕事をしているだけでは出会えないような人との出会いからの学び・発見が得られます。より広いフィールドで活動してみたいという意欲が湧きます。 目的:固定概念化した介護の仕事の枠を超えた活動をしたい。認知症フレンドリーを切り口に、まちづくりへのアプローチをしたい。 これらの取り組みは、社会的にも重要なことですし、取り組みの内容が好きですし、なにより活動していて面白いです。 やりたいこと、取り組みたいことなどは人それぞれだと思いますが、様々な人が様々な切り口で「重要なこと・好きなこと・面白いこと」を発信していけたら、もっと介護という仕事のイメージが変わっていくのかな?と思っています。 gh-izumino_150428_6 そういえば、そんな取り組みに挑戦できる弊社では、素敵な人材を募集しています。 「こんな取り組みをしてみたい」 「こんなアイデアもってるんだけどどうだろう?」 「具体的にはわからないけど、介護を通してなにか面白いことをしてみたい」 などなどなんでも結構です。まずはお話するところから始めましょう。 求人ページ:http://carehome.co.jp/old/recruit/ よりお問い合わせください。 一緒に「重要なこと・好きなこと・面白いこと」に取り組んでみませんか?

2015/04/28

認知症サポーター養成講座をご存知ですか?

こんにちは。グループホームいずみの 松原です。 日本は高齢化社会だと騒がれて久しいですが、近年ではここに“超”がついてきています。超高齢化社会の重要な課題のひとつで多くの人たちの老後の最大の不安になっているが「認知症」です。認知症は誰にでも起こりうる脳の病気によるもので、85歳以上の4人のうち1人に認知症の症状があると言われています。その数は今後20年で倍増するとも予想されています。   そこで、他人事ではなく、自分ごとと考えて認知症の方の力になってくれる人が必要なのです。 認知症サポーター養成講座とは、認知症の方のサポートをしてくださる人を養成する講座です。 先日市内の中学校から認知症サポーター養成講座の開催の要請があり、弊社のスタッフだけでなく、近隣の他施設の方にも協力していただきました。 とは言え、なんと全員が講座の講師経験のないひよっ子だということが判明(汗)、要請を受けてから実施に至るまで約2ヶ月、何度も打ち合わせを重ね備えてきました。 打ち合わせや準備を進めている中で、緊張と重圧に耐えかねていたその頃、グループホームいずみのの利用者さんが 「私も行って見てみたいし、勉強にもなるよね?」と声をかけてくださいました。 何故か、「しっかり見守ってるから、堂々と行っておいで。」と、背中を押された気分でした。 当日は会場後方の利用者さんの姿を意識しながら、講師を努めさせていただきました。中学3年生(約130名)を前にしながらの1時間、伝えることの難しさを痛感し沢山の課題を得ました。次回への意欲も湧きました。 gh_izumino_150422_1 ホームへ戻ってから、利用者さんに感想を尋ねると・・・ 『あの人は、うちの主任さん(主任さんという役職名はないですが、なぜかそう呼ばれている私です。)なのよ。すごいでしょって、みんなにもっと自慢したくなった。』 『何だかすごく嬉しくて誇らしくて』 『また連れて行ってくださいね』 と話して下さいました。 お話を伺いながら感じたのは、参観日のお母さん。 グループホームいずみの開所から1年が経ちました。様々なことがありましたが、こんな風に感じてくださっている皆さんに感謝です。 これからも、ホームで暮らす方々が主体性を持って「今日を生きること」を支援していきたいと考えます。 認知症サポーター養成講座について、詳しくはwww.caravanmate.comまで。 学校や職場、仲間の集まりなどで、もし「私も、学んでみたい」という方がいればお気軽にお問い合わせください。

2015/04/22

チエさんの一日

こんにちは、グループホームいずみのです。 スタッフの一日シリーズ第二弾!今回は子育て世代代表、グループホームいずみのスタッフのチエさんに密着! 9:00 出勤 チエさんは3人のお子さんを育てる現役ママ。下の子を保育園に送ってから出勤します。(通常の日勤時間帯は8:00) gh-izumino_150301_1 スタッフプロフィール: チエさん。前職は介護老人保健施設スタッフ。バリバリの信州人。家の野菜や漬物(とてもおいしい)をたくさん差し入れしてくれる。お子さんの通う保育園でインフルエンザが流行っているためマスク着用中。 チエさん :「外寒かったよお〜」 利用者さん:「冷たいおててだ。こっちおいで〜。」 gh-izumino_150301_2 まずは夜勤の人から申し送り事項を聞きます。利用者さんの状態、今日の予定などを把握します。 gh-izumino_150301_3 申し送り中に利用者さんから買い物の指示が。 グループホームいずみのは利用者さんと食事を作る日があります。 前日〜当日の朝に献立を決め、食材の買い出しに行くのですが追加の注文があるとのことで言いにきてくれました。 買い出しリストを携えて、いざ買い物へ! gh-izumino_150301_4 いずみのの自慢は景色の良さ! 買い物に行くにもこの景色です。車窓からの眺めに、一緒に出掛けた利用者さんたちも「素晴らしい」「今日は最高の日だ!」と絶賛! ご夫婦で入居されている利用者さん(数日前から夫婦喧嘩中)と行ったのですが、景色を見ながら仲良くお話されていました。良い気分転換になったのだと思います。 買い物はだいたい農協(この日はピアみどり)を使います。 gh-izumino_150301_5 「舞茸はどれがいいかね?」 gh-izumino_150301_14 「あさりはどれがいいかね?」 主婦歴◯十年の利用者さんに目利きしてもらいます。 gh-izumino_150301_6 「けっこうお値段するのね〜」 この日は節分だったため、巻き寿司も買います。 gh-izumino_150301_7 買い出しリストで抜け漏れチェック! お会計を済ませ・・・・・ gh-izumino_150301_8 gh-izumino_150301_9 予算オーバーです (((( ; º Дº )))))     お寿司が予想以上に値段を釣り上げたらしく チョコを諦めました。 他のお菓子も諦めました。 ホームに帰り、買い出ししてきた食材で料理を始めます。 gh-izumino_150301_15 利用者さんの盛り付けのサポートをしたり gh-izumino_150301_10 味見を頼まれたりします。 (熱々のお汁を味見させられるチエさん。) gh-izumino_150301_11 「あっついわ!!!」(利用者さん大爆笑。) いずみのの2階の利用者さんは9名。 スタッフは、食材を切る・調理する・盛り付ける等の仕事を同時にすすめていく何人もの利用者さんたちのサポートを、”いい感じ”の動きで行います。 (この日のメニューについては、詳しくはこの記事で。) 12:00 昼食 利用者さんたちと一緒にご飯を食べます。 gh-izumino_150301_12 和気あいあい。 「恵方巻きは黙って食べるんだって〜」とおしゃべりしながら(あれ?)食べました。 食事のあとは、みんなで片付け。 洗い物担当・食器拭き担当と、利用者さんたちは各々ご自分の役割を持っています。 共同生活をするなかで、スタッフ・利用者さんともに試行錯誤しながら出来上がった役割分担です。 gh-izumino_150301_13 出来上がった役割分担と言いましたが、 この日は普段は洗い物をされない利用者さんがやる気になった様子。 いつも洗い物担当として動いてくれている利用者さんは 「やる気の人にやってもらえばいいの。」とちょっと悔しそうに台拭きをしてくれました。 一人ひとりの利用者さんが、主体的にホームの生活に関わっていく過程の中で、いわゆるご近所さんたちが、公民館等で一緒に何かするときみたいな雰囲気になってきます。すなわち、小さい規模のコミュニティになるということです。 gh-izumino_150301_24 こちらの方は食器拭き担当。 立ち仕事は腰が痛くなるとのことで、食器拭き担当になりました。 皆さん積極的にお仕事してくださいますが、スタッフからの「いつもありがとうございます。」の一言が大事。 みなさん、身近な人に「ありがとう」って言葉で伝えてますか? 12:30 休憩 交代で休憩をとります。 gh-izumino_150301_16 いろんな人向けの交流スペース(時間帯により休憩室)からの景色がこちら!八ヶ岳が真正面に見えます。 gh-izumino_150301_17 休憩後、利用者さんを誘ってお汁のアサリの殻を洗うチエさん。 gh-izumino_150301_18 このアサリを使って貝殻のストラップを作るんだそうです。 ストラップは地域の中学生にプレゼントする予定です。 「オレも混ぜろ(方言で、「私も一緒にやるよ。」の意味)」と別の利用者さんも来てくれました。 おしゃべりしながら作業は進みます。 gh-izumino_150301_19 どんなものが出来上がるのか。乞うご期待です! gh-izumino_150301_25 一仕事終え、利用者さんの足がむくんでいることに気づくチエさん。 むくみに効果があるアロマオイルでマッサージをします。 gh-izumino_150301_20 アロママッサージについてはこの記事で。 「気持ちよかったなあ〜。オレもやってやる。(方言で「私もお返しでやってあげるよ。」の意味)」とお礼の肩たたき。笑 gh-izumino_150301_21 15:00 お茶 お茶の時間です。 gh-izumino_150301_22 ホームの収益のために利用者さんの水着写真付きの漬物を販売しよう、というとんでもない話で盛り上がっています。 「水着がないから、さっき洗ったアサリで隠そうか!」 「いやいやせめてハマグリでお願いしたいねえ〜!」 「ハマグリは高いからダメだよ!儲けが出るまでアサリだね!」 ご家族はびっくりされるのではないでしょうか・・・笑 15:30 退勤 利用者さんたちとお茶を飲んだら退勤です。 利用者さんたちも、チエさんの保育園のお迎えの時間を気にかけており、「おめさん早く帰れ(方言で「あなた、早くかえりなさいよ」の意味)」と声をかけてくれます。 gh-izumino_150301_23 ちなみにチエさんが背負っている紫色のベストみたいな物は、 南信州に古くから伝わる防寒着で「ねこ」といいます。 作業しやすいように袖はなく、背中が温まる形状になっています。 利用者さんでもめったに着ていない信州の伝統着を、ナチュラルに身につけるチエさんが好きです。 そういえば当社では、職員の求人をしております。 求人情報はこちら 興味がある人、チエさんや利用者さんに信州の伝統を教わりたい人、 ご連絡お待ちしていますっ!

2015/03/17

スタッフBLOG

3つのホームからの
HAPPYのお裾分け。

ホーム案内

つながりの場所。4つのホーム。