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2015年7月29日

小屋フェスのガーランドを作ろう! (制作編)

こんにちは。
グループホームいずみのです。

小屋フェスを彩るガーランドの制作を受注したのが前回のお話でした。

そこから約2週間後の納期に向けて早速制作開始!
利用者さんも職員も一緒になって取り組んでおり、リビングの一部が徐々に工房化していきました。

翌週からの新規の入居者さんが増える前に「片付けておかないと〜!」と話していましたが、結局片付けられず。
片付けるどころか工房化に拍車がかかることに・・・。

この日はいつも庭の手入れをしてくださっている利用者さんのご家族も手伝ってくださり、スピードアップ!
「今日は草取りに来たつもりだったのに・・」など話されながらも、みんなでワイワイ切ったり縫ったりしていました。

あとで手伝ってくれたご家族の方に伺うと、「おばぁちゃんは本当に上手で、私なんか全然かなわないわ」とおっしゃっていました。
確かに、私たちスタッフはもっとかなわないです。

おかげさまで少しずつカタチになり、実際に天井にかけてみることで出来上がりのイメージができたようです。

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日によって時間帯によって、そのときそのときで参加される方は別々ですが、みなさん「ガーランドを作る!」という目標のために自然と声を掛け合い、協力し合って作業している光景が印象的でした。

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そんな作業が佳境に入ってきた頃、長野日報さんと信濃毎日新聞さんに、ガーランド制作の様子を取材していただきました。
前日に取材に来ていただくことが決まり、そのことをみなさんにお伝えすると、

「新聞?まさか!?」

「どんな顔して話せばいいの?」

「明日はみんなおめかししなきゃいけないね!」

「おめかししすぎて”おめさん誰だい?”なんてことにならなきゃいいいけどね(笑)」

などと盛り上がっていました。

前日の心配はどこ吹く風で、みなさん普段通りのお仕事の様子を見ていただき、どんな想いで仕事をしているか、仕事を通してどんなことを感じているのか、などを記者さんにお話しされていました。

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私からも、認知症になっても、要介護状態になってもできることがたくさんある。介護施設で暮らすことになっても、社会との繋がりを持ち続けることはできるし、社会から必要とされる人であり続けることもできる。このプロジェクトはそんなことへのチャレンジでもあることをお話させていただきました。

そしてその取材の様子が記事になったのがコチラです。

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(長野日報社さん)

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(信濃毎日新聞社さん)

そして納期の前日にようやくガーランドが完成!!(祝)

完成したときのとある利用者さんのコトバ。
「毎日やることがあるってのははりあいだね。」

はりあい、って素敵な言葉だと思いました。

主体的な参加、楽しみ、手を動かす面白さ、達成感、仲間との共同作業、みんなに喜んでもらいたいっていう気持ち。
暮らすってこういうことの積み重なりなのかなと気づきをもらいました。

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いよいよ納品の時。
菫さん(バウム)と、徳永さん(グランドライン)にチェックしていただきます。

「きれーい!」
「いい色ですねぇ」
「綺麗に巻いてあるから飾り付けしやすそう!ありがとうございます。」

素敵なお言葉をいただき、ホッと一安心。
無事納品することができました。

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“グループホームいずみの”のみなさんが作ったガーランドが、小屋フェスの会場を彩っているのを見るのが、今から楽しみです。

そんな小屋フェスは7月25日〜8月2日まで開催しています。
運が良ければいずみののおばあちゃんたちにも会えるかも!?

2015年7月9日

小屋フェスのガーランドをつくろう! (受注編)

こんにちは。
グループホームいずみのです。

みなさん、今月末に茅野で行われる小屋フェスってご存知ですか?
https://sumika.me/koyafes/

もしご存知ない方は、URLをチェックしてみてください。

簡単にご説明すると、八ヶ岳の麓で、小屋を作ったり、小屋に泊まったり、美味しいご飯を食べたり、芝生の広場で音楽に浸かったり、というフェスです。開催時期は、7月25日から8月2日です。

そんなワクワクなイベントの雰囲気を彩るガーランドという装飾の制作を、地元のおばあちゃんにお願いしたいと、先日企画担当の菫さん(バウム)からお話しをいただきました。

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(ガーランドとはこんなハッピー感溢れる装飾です。)

今日はその制作の説明に、菫さん(右)と徳永さん(グランドライン)(中)に来ていただきました。
左は今回のプロジェクト担当スタッフの吉田です。
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おばぁちゃん達からは、
「ミシン使えばアッという間ね!」
「コレはアイロン使った方がやりやすそうね」
「生地からこういう取り方でもいい?」
など頼もしいコトバの数々が飛び出てきました。

納期は小屋フェス開催前までの2週間。
少し忙しい日程ですが、グループホームのおばぁちゃん達が制作したガーランドが、小屋フェスの会場を彩っているのをみんなで見上げるのが楽しみです。
そして戴ける報酬で美味しいご飯を食べに行きたい!という楽しみも!?
みんなで頑張って作りたいです!!

ガーランドの制作を通して、認知症になっても、要介護状態になっても、介護施設に入居することになっても、地域の役に立つことができる、報酬を得て仕事をすることができる、ということをおばぁちゃん達に感じて欲しいです。

私たちにとってのチャレンジ、皆さんとも一緒に体験してもらえるように、ブログ、facebookで発信していければと思っています。

2015年4月28日

”働く”を”楽しい”にする3つの要素

こんにちは。グループホームいずみの吉田です。

今日は、なぜ「キツイ、汚い、給料安い、休暇がとれない、彼氏彼女できない、結婚もできない、子供も産めない・育てられない、・・・」等3Kだの7Kだのと言われている介護の仕事をしているのか?についてお話してみたいと思います。

あなたはなぜ働くのか?について考えたことはありますか?
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お金のため?
社会的な地位のため?
自分の居場所作りのため?

多くの人にとってはお金のためかもしれません。なにせ生活の糧ですからね。
もちろん必要です、お金。
私も大好きです、お金。
もっといっぱいあったらいいなぁとも思います。
しかし「仕事=お金」という感覚ではないんですよね。なんだか。
ぼんやりとそんなことを考えているときにこんな動画に出会いました。

Dan Pink : The Puzzle Of Motivation (やる気に関する驚きの科学)

ダニエル・ピンクさんはキャリア・アナリストで、アル・ゴア元副大統領のスピーチライターだった方です。そのTEDスピーチの中でこんなお話がありました。

金銭的なインセンティブは、全体的なパフォーマンスに対してマイナスの影響を持ちうる。
ルールが明確で答えがすぐに導き出せるようなものでは、金銭的なインセンティブが機能し得るが、我々が直面している21世紀的な答えのないタスクで高いパフォーマンスを発揮しようとするのであれば、アメとムチではなく全く新しいアプローチが必要である。
そのアプローチとは、内発的動機付けに基づくアプローチである。
重要だからやる。好きだからやる。面白いからやる。
新しい運営システムのための3つの要素。自主性・成長・目的。
自主性:自分の人生は自分で決めたいという欲求
成長:何か大切なことに対して上達したい
目的:私たち自身よりも大きな何かのためにやりたい

詳細は動画をご覧いただきたいのですが、このスピーチを聞いて自身の活動の原動力となっていることの言語化をしてもらった気がしました。

私はグループホームにおける認知症ケアをより良いものに!ということと並行して、「認知症フレンドリーなまちづくり(※)」に向けた活動も行っています。
(※)認知症フレンドリーとは、単に認知症の人に優しい人が多いということではなく、認知症の人が必要以上に自分の障害を感じずに、“普通の暮らしができる”ような機能が備わっている。という意味です。

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認知症フレンドリー社会をどのように実現するか?
http://www.glocom.ac.jp/events/623

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RUN伴
http://runtomo.jimdo.com

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超福祉展
http://www.peopledesign.or.jp/fukushi/

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Dシリーズ(全日本認知症ソフトボール大会)
http://d-series.jimdo.com

その活動は、会社から「これやって」と指示が出ているわけではなく、活動に参加することで報酬が得られるわけでもないのですが、ライフワークとして私の生活に組み込まれています。
なぜ私がライフワークとしてこの活動を行っているのか、上記の3つの要素に当てはめて考えてみました。

自主性:自分でやってみたいことを考え行動に移しています。
成長:一事業所の中で決まった仕事をしているだけでは出会えないような人との出会いからの学び・発見が得られます。より広いフィールドで活動してみたいという意欲が湧きます。
目的:固定概念化した介護の仕事の枠を超えた活動をしたい。認知症フレンドリーを切り口に、まちづくりへのアプローチをしたい。

これらの取り組みは、社会的にも重要なことですし、取り組みの内容が好きですし、なにより活動していて面白いです。
やりたいこと、取り組みたいことなどは人それぞれだと思いますが、様々な人が様々な切り口で「重要なこと・好きなこと・面白いこと」を発信していけたら、もっと介護という仕事のイメージが変わっていくのかな?と思っています。

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そういえば、そんな取り組みに挑戦できる弊社では、素敵な人材を募集しています。
「こんな取り組みをしてみたい」
「こんなアイデアもってるんだけどどうだろう?」
「具体的にはわからないけど、介護を通してなにか面白いことをしてみたい」
などなどなんでも結構です。まずはお話するところから始めましょう。
求人ページ:https://carehome.co.jp/contents/recruit/ よりお問い合わせください。
一緒に「重要なこと・好きなこと・面白いこと」に取り組んでみませんか?