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2015年7月9日

小屋フェスのガーランドをつくろう! (受注編)

こんにちは。
グループホームいずみのです。

みなさん、今月末に茅野で行われる小屋フェスってご存知ですか?
https://sumika.me/koyafes/

もしご存知ない方は、URLをチェックしてみてください。

簡単にご説明すると、八ヶ岳の麓で、小屋を作ったり、小屋に泊まったり、美味しいご飯を食べたり、芝生の広場で音楽に浸かったり、というフェスです。開催時期は、7月25日から8月2日です。

そんなワクワクなイベントの雰囲気を彩るガーランドという装飾の制作を、地元のおばあちゃんにお願いしたいと、先日企画担当の菫さん(バウム)からお話しをいただきました。

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(ガーランドとはこんなハッピー感溢れる装飾です。)

今日はその制作の説明に、菫さん(右)と徳永さん(グランドライン)(中)に来ていただきました。
左は今回のプロジェクト担当スタッフの吉田です。
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おばぁちゃん達からは、
「ミシン使えばアッという間ね!」
「コレはアイロン使った方がやりやすそうね」
「生地からこういう取り方でもいい?」
など頼もしいコトバの数々が飛び出てきました。

納期は小屋フェス開催前までの2週間。
少し忙しい日程ですが、グループホームのおばぁちゃん達が制作したガーランドが、小屋フェスの会場を彩っているのをみんなで見上げるのが楽しみです。
そして戴ける報酬で美味しいご飯を食べに行きたい!という楽しみも!?
みんなで頑張って作りたいです!!

ガーランドの制作を通して、認知症になっても、要介護状態になっても、介護施設に入居することになっても、地域の役に立つことができる、報酬を得て仕事をすることができる、ということをおばぁちゃん達に感じて欲しいです。

私たちにとってのチャレンジ、皆さんとも一緒に体験してもらえるように、ブログ、facebookで発信していければと思っています。

2015年4月28日

”働く”を”楽しい”にする3つの要素

こんにちは。グループホームいずみの吉田です。

今日は、なぜ「キツイ、汚い、給料安い、休暇がとれない、彼氏彼女できない、結婚もできない、子供も産めない・育てられない、・・・」等3Kだの7Kだのと言われている介護の仕事をしているのか?についてお話してみたいと思います。

あなたはなぜ働くのか?について考えたことはありますか?
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お金のため?
社会的な地位のため?
自分の居場所作りのため?

多くの人にとってはお金のためかもしれません。なにせ生活の糧ですからね。
もちろん必要です、お金。
私も大好きです、お金。
もっといっぱいあったらいいなぁとも思います。
しかし「仕事=お金」という感覚ではないんですよね。なんだか。
ぼんやりとそんなことを考えているときにこんな動画に出会いました。

Dan Pink : The Puzzle Of Motivation (やる気に関する驚きの科学)

ダニエル・ピンクさんはキャリア・アナリストで、アル・ゴア元副大統領のスピーチライターだった方です。そのTEDスピーチの中でこんなお話がありました。

金銭的なインセンティブは、全体的なパフォーマンスに対してマイナスの影響を持ちうる。
ルールが明確で答えがすぐに導き出せるようなものでは、金銭的なインセンティブが機能し得るが、我々が直面している21世紀的な答えのないタスクで高いパフォーマンスを発揮しようとするのであれば、アメとムチではなく全く新しいアプローチが必要である。
そのアプローチとは、内発的動機付けに基づくアプローチである。
重要だからやる。好きだからやる。面白いからやる。
新しい運営システムのための3つの要素。自主性・成長・目的。
自主性:自分の人生は自分で決めたいという欲求
成長:何か大切なことに対して上達したい
目的:私たち自身よりも大きな何かのためにやりたい

詳細は動画をご覧いただきたいのですが、このスピーチを聞いて自身の活動の原動力となっていることの言語化をしてもらった気がしました。

私はグループホームにおける認知症ケアをより良いものに!ということと並行して、「認知症フレンドリーなまちづくり(※)」に向けた活動も行っています。
(※)認知症フレンドリーとは、単に認知症の人に優しい人が多いということではなく、認知症の人が必要以上に自分の障害を感じずに、“普通の暮らしができる”ような機能が備わっている。という意味です。

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認知症フレンドリー社会をどのように実現するか?
http://www.glocom.ac.jp/events/623

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RUN伴
http://runtomo.jimdo.com

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超福祉展
http://www.peopledesign.or.jp/fukushi/

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Dシリーズ(全日本認知症ソフトボール大会)
http://d-series.jimdo.com

その活動は、会社から「これやって」と指示が出ているわけではなく、活動に参加することで報酬が得られるわけでもないのですが、ライフワークとして私の生活に組み込まれています。
なぜ私がライフワークとしてこの活動を行っているのか、上記の3つの要素に当てはめて考えてみました。

自主性:自分でやってみたいことを考え行動に移しています。
成長:一事業所の中で決まった仕事をしているだけでは出会えないような人との出会いからの学び・発見が得られます。より広いフィールドで活動してみたいという意欲が湧きます。
目的:固定概念化した介護の仕事の枠を超えた活動をしたい。認知症フレンドリーを切り口に、まちづくりへのアプローチをしたい。

これらの取り組みは、社会的にも重要なことですし、取り組みの内容が好きですし、なにより活動していて面白いです。
やりたいこと、取り組みたいことなどは人それぞれだと思いますが、様々な人が様々な切り口で「重要なこと・好きなこと・面白いこと」を発信していけたら、もっと介護という仕事のイメージが変わっていくのかな?と思っています。

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そういえば、そんな取り組みに挑戦できる弊社では、素敵な人材を募集しています。
「こんな取り組みをしてみたい」
「こんなアイデアもってるんだけどどうだろう?」
「具体的にはわからないけど、介護を通してなにか面白いことをしてみたい」
などなどなんでも結構です。まずはお話するところから始めましょう。
求人ページ:https://carehome.co.jp/contents/recruit/ よりお問い合わせください。
一緒に「重要なこと・好きなこと・面白いこと」に取り組んでみませんか?

2015年3月25日

ジュンコさんの一日

こんにちは!株式会社リゾートケアハウス蓼科ブログ担当です。
スタッフの一日シリーズ第三弾!今回はグループホーム豊平のスタッフ、ジュンコさんに密着!実は筆者、グループホーム豊平での一日滞在は初めて。ワクワクドキドキの密着取材です!

9:45 出勤
今日は「遅番」のジュンコさん。
グループホーム豊平の「遅番」は9:45出勤になります。
当社は3つのホームを運営しておりますが、勤務体系は3ホームでそれぞれです。各ホームで利用者さんの生活リズムや状態と、スタッフの働きやすさの両方を考慮し、勤務時間を決定しています。

「おはようございます!」
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スタッフプロフィール:
ジュンコさん。前職は特別養護老人ホームスタッフ。入社の決め手は「みんなが笑顔で働いていたこと」。美人と評判で、今回の取材に推薦された逸材。

笑顔が素敵なジュンコさん。癒されます。

申し送り事項を確認したら、利用者さんのもとへ。
お部屋で休まれている利用者さんに「起きてきて“あれ”やりましょうよ。」と声をかけるジュンコさん。

「眠たくてダメだわ。」
「○○さんと××さんも来るってよ〜」
「ほじゃ行くかいね。」

“あれ”ってなんだろう・・・?
と思いながらリビングに行くと、色とりどりの「刺し子」が用意されていました。
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利用者さん達がコースターを作っているそうです。
みんなでチクチク。
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「糸が抜けちゃったよ。入れとくれ〜。」との利用者さんのお願いに「私も苦手なのよ〜。」と言いつつ応じるジュンコさん。
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なかなか入らず苦戦しているジュンコさん。
すると、他の利用者さんが「どれ、わたしがやろうか。」と糸を通してくれました。
どのホームでも、手芸や裁縫に関しては利用者さんの方が上手だったりします。

手芸に参加されていなかった利用者さんも、10時のお茶にお誘いします。

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ご本人もご家族も「歩きたい」という希望を持っておられる利用者さん。
一人で歩くことが難しくなっても、歩行器とスタッフの支えでゆっくりと歩きます。

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「ほら、今日はいい天気だよ〜」

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グループホーム豊平の窓から見える景色です。
山と田んぼと家と。のんびり田舎な風景です。

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お茶を飲みながら、ゆっくりお話し。
ちなみにこの利用者さん、筆者が話しかけても、返事が返ってきませんでした。

ジュンコさん曰く、「人見知り」だそうです。(ええーーーーーー!)

「私も最初の一年はぜんぜんお話ししてくれなかったんだけどねえ、今はお話しするよ。」とジュンコさん。

一年?!人見知り期間長い!!!!
表情には現れなくても、感情はしっかりとあります。
反応がないからといって、感情を無視した接し方をしていたら、この利用者さんはずっとお話しすることがなかったのではないでしょうか。

一般に「グループホーム」というと、共同生活に適応できるという条件を設定しているホームも少なからずあり、比較的介護度の低い方が入居していることが多いです。
グループホーム豊平は「グループホーム」という括りの中では、利用者さんの介護度の幅がかなり広い方だと思います。

ジュンコさんにグループホーム豊平の魅力を伺うと、「個別ケアかな。利用者さん一人一人、必要としているケアが全然違う。ここで働くスタッフが利用者さん一人一人に合った対応をしている姿を見て、みんな本当にすごいって思ってる。」と返ってきました。
ジュンコさんもすごいです。感動。

12:00 昼食
そうこうしているとお昼の時間!
今日のお昼はキッシュオムレツです。

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笑顔!ジュンコさんの旦那さんやお子さんがうらやましくなります。

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食事に介助が必要な方のお手伝い。
口に運ぶところまでの介助が必要な方もいれば、スプーンや箸を持つところまで手伝えば、あとはご自分で食べられる方も。
それぞれに必要な介助を見極めてお手伝いします。

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食後の片付け。
食器洗いができる方は自分の食器を洗います。

片付けの後は、広告紙でゴミ入れを作るのが日課になっているとのこと。
おもむろに広告を広げるジュンコさん。
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黙々と広告を折る利用者さん。
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ケアホーム豊平で、一度に大量生産した故にみんなが作り方を忘れてしまった広告紙のゴミ入れ。(ユキミさん紹介ブログ
日課にすれば忘れませんね!いいアイディア!

14:00 アロママッサージ
お昼のあとは、ホーム全体が少しまったりした雰囲気になります。
陽だまりのなかでアロママッサージ。
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アロママッサージは、アロマオイルの効能だけでなく、「触れる」ことそれ自体に意味があります。
ゆっくり触れながら、目を見てお話しする。
そうした一対一のコミュニケーションの積み重ねが、利用者さんの心に及ぼす影響はとても大きいです。

「わたしは大切な存在?」
ホームで暮らす利用者さんだけじゃなくて、私たちにとっても大切なことじゃないかなと思います。
アロママッサージは、手のぬくもりを通じても、「あなたは大切な存在です」というメッセージを伝えることができます。

視線を合わせる。触れる。話しかける。
自分のことを大切に思う感覚って、他者とのコミュニケーションの中で育っていくものだと思います。
手のぬくもりを通して、「あなたは大切な存在です」というメッセージを伝えること。
そんな想いを込めて、アロママッサージを取り入れています。

アロマの香りと「触れる」コミュニケーションで、利用者さんもスタッフも癒される時間になっています。

15:00 体操&お茶
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お茶の前にはみんなで体操!
それぞれの無理のない範囲で身体を動かします。

この体操、本気で取り組むとけっこう疲れます…
80〜90代の方々と同じ体操で疲れてちゃダメですね…

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お茶の時間。
介助をしつつ、利用者さんとお話しします。

クッションのマイメロディが完全に押しつぶされているのが気になります(笑)

お茶のあとはゴミを集めたり、利用者さんの排泄介助をしつつ、
各々の過ごし方をしている利用者さんと関わります。

みなさん自由に過ごされていますが、「自由」はときに危険につながることもあります。

立ちたいときに立つ。座りたいときに座る。
そんな当たり前の行動も、歩行状態や認知機能の状態によっては危険な行動になります。
自由に行動したために、過去にベッドや車椅子に拘束された経験のある利用者さんもいます。

確かに、今にも転ぶんじゃないかとヒヤヒヤする場面も多々あります。
自由に動かれる利用者さんを、「24時間監視」することはできません。
実際に転倒されることもあるそうです。

自分の好きな家族が縛られていたらどんな気持ちだろう。
誰だって普段の生活でも転ぶこともある。
転ぶかもしれないけど、立ち上がることに大切な何かがあるんじゃない?

グループホーム豊平では、転倒のリスクをご本人とご家族に共有したうえで、現在の「自由に動いてもらう」という手段を取っています。

それが本当に良いことなのか。
ご本人にとって、どうすることが一番良い選択なのか。

常に疑問を抱きながら、今できる最善のケアをしています。

16:30 申し送り
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夜勤者に申し送りをします。
「気付き・ヒヤリ・ハット」と呼ばれる、気づいたこと、ヒヤリとしたりハッとした事柄(利用者さんが転んでしまった等)についてのカンファレンスも行います。
ケアに絶対的な「正解」はありませんが、みんなで最善の対応を考えています。
リスクを最小限にしつつ、利用者さんの自由を奪わない…難しい課題にみんなで取り組んでいます。

18:00 夕食

昼食時と同様、介助が必要な方のお手伝いをします。
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夕食後は、一日の洗濯物をまとめて畳むのが日課になっているようです。
利用者さん同士でおしゃべりをしながら仲良く畳んでおられる…ように見えたのですが、陰ではお互い不満があったりするとかしないとか…( ;´Д`)
何歳になっても女社会には恐ろしい側面があるのです。(注:基本的には仲良しです!)

実は、この「ご近所付き合いによくある風景」はホームの生活が「その人の暮らし」になってきたバロメーターでもあります。

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食器を洗って洗濯物を畳んで。

普段のわたしたちの生活の中で、特別なことじゃないですよね。

利用者さんたちは、住み慣れた自宅を離れ、近所の友達とも離れ、いってみれば「切り花」みたいな状態になってホームを利用されています。
切り花であっても、根っこをもう一度生やし、新しい芽がでてくるように。

日々の生活の中で染み付いている、家事。
いつか誰かとやっていたような共同作業。
そこでの、たわいもない話し。

そういうふつうのことを利用者さん自身が取り戻していけるように、いろんなことを考えていくこともわたしたちの仕事です。

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手足にふるえ(震戦)がある利用者さんも、自分のお盆は自分で下げます。
陶器の食器が乗っているので、手が震えてガチャーン!足が震えてバシャーン!となりそうな気もするのですが、しっかりとお盆を持ち、落ち着いて運ばれていました。

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この利用者さんはカーテン担当のようです。
リビングからお部屋に帰るまで、廊下のカーテンを閉めるのが日課。
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けっこう勢いよく閉まります。
ダイナミックさをお伝えできないのが残念でなりません。

18:30 退勤
ひとつひとつカーテンを閉め、お部屋まで見届けたくらいで退勤の時間。

「今日はありがとうございました!」
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やっぱり笑顔が素敵です。
ジュンコさんだけでなく、グループホーム豊平のスタッフは皆、なんというかこう…「理想のお母さん」、「理想のお嫁さん」な人ばかりです。
手前味噌ですが、当社スタッフ、みんないい人です。

そういえば当社では、職員の求人をしております。
求人情報はこちら

興味のある方、我こそは「理想のお母さん」という方(笑)、
ご連絡お待ちしていますっ!