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2014年12月1日

お年寄りの力を信じる

こんにちは。グループホームいずみのです。

グループホームなど高齢者向けの事業所では、誤嚥(詰まらせてしまったり、咽せてしまったり)してしまう可能性が高いからという理由で、お餅は敬遠されがちです。

でも、みなさんお好きなんですよね〜♪

今日ご家族から差し入れでいただいたお餅も、最初はスタッフの間では「どうする?」などと話していましたが、「せっかく好きなものを持ってきていただいたのに食べられないのって悲しいよね。」という話になり・・・

「まずご本人に聞いてみようよ!」
「好きなものは食べたいよね!」
大好きなお餅を食べることを支援する!!とスタッフの気持ちも一つになりました。

覚悟を決めて(内心ドキドキ、でも笑顔でね!)利用者さんのもとへ。
一緒にお話しをしていた利用者さんもご相伴にあずかることになり、みなさんでちょっとしたお茶会に。(でもスタッフはリスク増でヒヤヒヤ。笑)

噛むのに支障のない固さかどうか?
口に入れる大きさはどのような大きさで入れているか?
今の利用者さんの状態は普段と比べてどうか?

など様々な点に注意を払い、いざ実食!!

グループホームいずみの_141201_1

「これは草餅かい?ムシャムシャ・・」
「ずいぶん美味しいお餅だね。ムシャムシャ・・」

グループホームいずみの_141201_2

ものの5分程であっという間にみなさん完食。
食べている様子の写真を撮る間もありませんでした(笑)。

こぶし大のお餅を噛みちぎって食べる方、お箸で一口大にしてから食べる方など様々ですが、食べ終わってみればこちらの心配が杞憂であったかのように何の支障もなく召し上がられていました。

もちろんリスクが想定されることにはそのための準備や見極めが必要ですが、必要以上に「リスクがあるからとその機会を奪ってはいけない。」
改めてそんな基本を学ばせていただきました。

高齢になるにつけ、身体能力は衰えできないことも増えてきますが、
「人は生涯発達するもの」
「ケアとは、その人が成長すること、自己実現を助けること」
との言葉があります。

たかだか餅の話ですが、そんな「ケア」を日々積み重ねていきたいですね。